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 西岡家  ≪ 1855年/ 安政2年 (江戸時代後期) ≫ 国指定重要文化財
 昭和49年2月5日 国指定重要文化財となる。
 塩田津町並みの中核ともいえる大型居蔵造の町屋で、1855年(安政2年)に建てられた。
 西岡家は1810年頃から商売を開始し、廻船問屋として財をなし、1843年(天保14年)には本應寺石畳を寄進した。1844年には陶器商鑑札も受けている。
 建物の内部には各所にその威光が垣間見られる。
 入り口の間口が広く、大黒柱、各部屋の部材や意匠、欄間の組子襖絵等、貴重な造りである。
 明治・大正年間には陶石販売、昭和50年までは金物店を営み、昭和52年からは空き家となっていたが、平成12年から嬉野市が管理団体となっている。
 2007〜2010年(平成19〜22年)に半解体修理が行われ、建築当初の姿に復元された。その後、隣や裏に面した付属家、座蔵は随時修理が行われた。
 土曜・日曜も開館しており、時間がないときはこの西岡家だけでも見る価値がある
上写真解説) 大型の居蔵造で、切妻造の桟瓦葺、平入り乗越屋根や虫籠窓(むしこまど)が正面から見ると豪華でどっしりとした構えである。向かって左の別棟は「付属家」で、奥で主屋とつながっている。
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▲ 入り口は吊大戸(つりおおど)でその両側に摺り上げ戸(すりあげど)があり、商売の時はすべての入り口の戸を上げて土間を広く使用していた。

←) 道路面には「駒つなぎ」、軒を支える「持ち送り」が残されており、一軒ごとに異なるデザインを見て周るも一興。
(この写真の2つの「持ち送り」の間に「摺り上げ戸」が見られる)
座敷
・付け書院
・一枚板の床の間
・表裏に絵画がある天袋と地袋
・黄土色の大津壁(土壁でツナギに和紙を使用)
・稲妻菱紋の壁紙
・違い棚(うるし塗りで手前面に金粉の装飾跡あり)

▲ 巨大な大黒柱と見事な梁
 封建制度時代の身分制度の名残りの住宅内の三段の高低差(写真手前の下段は「見世(みせ)」、次に一段上がると「茶の間」、その奥の最上段に「次の間」「座敷」とつながっている)
・茶の間に見える神棚は塩田津最大級である。
最上段である「次の間」から「座敷」は、豪商を伺わせるものが随所に見られる。
次の間
・中国七賢人を描いた襖絵 ・欄間 ・釘隠(扇、松、兎、椿などいろんな縁起物をモチーフにしている)

▲欄間の組子(保護のためアクリル板使用)  ▲釘隠(椿)

▲ 座敷縁の天井は矢羽根の天井(うるし塗り)
矢羽根は邪気を払う意味がある。
・縁から浦側別棟への渡り廊下は船底天井
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